コンセプト

「次世代のための農業をめざして」という思いを胸に

2013年に「えひめAIで育てるカンパリトマト」という、機能性成分に着目した商品を開発・販売を開始しました。

これは当時、少子高齢化と健康志向増進により機能性成分が着目されると予測し、なおかつ着目してもらいたいという思いで作った商品でした。そして、幸運にも『フード・アクション・ニッポン アワード2014』で入賞し、注目して頂きました。2015年、2016年と3年連続で選んで頂きましたが、「高機能」や「機能性」は今や一般的になってきました。

「えひめAI」は食物由来(納豆、ヨーグルト、ドライイースト、砂糖で生成)の環境浄化微生物です。これを積極採用(散布、灌水)することで、農薬半減(殺菌剤不使用)、土壌改良(8年に渡る連続圃場使用にもかかわらず未だ青枯病の発生無し)を実現しています。これらも今や一般的なこととなってきました。

CSV【共通価値の創造(Creating Shared Value)※】という理論をミニマムに実現してみたいという思いで10年を過ごしてきました。

次の10年後の未来を予想し、若い人たち、次世代の応援をしていきたいと思っています。

その一つとして「誠意系野菜」を提唱したいと思います。

「誠意系野菜」とは、作り手自身の「誠実さ」が乗っている、という、作り手のこれまで積み重ねた誠実な努力(理念)が報われ、かつ、食文化を体現する、料理関係者に使ってもらいたいと考える農産物です。
人の口に入るものだからこそ、安心・安全だけでなく、誠意(作り手の誠実な思い)も含んだ野菜を作る、という新しい理念を生産者に持ってもらうためにも、消費者への共通認識形成を狙いとしています。(誠意の具体例:悪意の除去、薄利多売の否定、環境・人権配慮など)

将来、来るかもしれない新しい価値観の流れに備えて、より良い未来のために次世代を応援していきます。

※2011年にマイケル・ポーター教授らによって提唱されたCSV(Creating Shared Value:​共有価値の創造)は、営利企業が社会ニーズ(社会課題の解決)に対応することで経済的価値と社会的価値をともに創造しようとする概念。